AKB48が国民的アイドルになれなかったのはどうして?
AKB48が「国民的アイドル」になりきれなかったとされる理由は、ファンの内輪的な盛り上がりに特化したビジネスモデル、主要メンバーの卒業と世代交代の不調、社会的なスキャンダル、そして坂道シリーズやK-POPなどライバルの台頭など、複数の要因が複合的に絡み合っていると指摘されています。
以下に、主な理由を挙げます。
ビジネスモデルの限界
多枚数購入が前提の商業戦略: 握手券や総選挙の投票券を目当てに、熱心なファンがCDを何枚も購入するビジネスモデルでした。これにより売上枚数は増えましたが、大衆がCDを購入する機会は減り、一般層への浸透を妨げたと考えられます。
熱心なファンに向けた閉鎖性: 劇場公演や握手会など、ファンとの密な接触を重視する戦略は、内輪的なコミュニティの結束を強めました。一方で、ライトなファンや一般層がグループ全体に興味を持ちづらくなる側面がありました。
メンバーとグループの変化
主要メンバーの卒業: グループの顔として人気を牽引した前田敦子、大島優子、指原莉乃といった中心メンバーが相次いで卒業しました。これらの人気メンバーが抜けた穴を埋めきれず、グループ全体の求心力が低下しました。
世代交代の不調: 多くのメンバーが在籍するため、グループの顔となる次世代エースの育成・定着が難しく、世代交代がスムーズに進まなかったと指摘されています。
人数の多さ: メンバーが多すぎるため、一人ひとりにスポットライトが当たる機会が少なく、ファンがメンバー全員を把握するのが困難になりました。
社会的な逆風とライバルの台頭
スキャンダルによる信頼失墜: NGT48のメンバー暴行事件など、運営側の対応が不適切だったと批判されたスキャンダルが発生し、世間からの信頼を大きく損ねました。恋愛禁止ルールを巡る問題も、たびたび議論の的となりました。
坂道シリーズとの差別化失敗: 乃木坂46や欅坂46(現・櫻坂46)といった「坂道シリーズ」は、清楚なイメージやメンバー同士の競争がないコンセプトで支持を集めました。AKB48との明確な違いが、ファンの移行を促した一因です。
K-POPの台頭: グローバルな活動を前提としたK-POPグループが世界的に人気を博し、AKB48の国内中心の活動が時代遅れに見られるようになりました。
大衆性の欠如
楽曲の一般浸透率: 「ヘビーローテーション」や「恋するフォーチュンクッキー」のように国民的なヒット曲はあったものの、その後の楽曲が広く一般層に浸透する機会は減りました。
紅白歌合戦の落選: 2020年には長年出場していたNHK紅白歌合戦を落選し、このことが世間における存在感の低下を象徴する出来事となりました。
これらの要因が複合的に作用し、AKB48は熱心なファン層には強く支持されつつも、かつてのモーニング娘。や嵐のように幅広い世代から愛される「国民的アイドル」という地位を確立するには至らなかったと考えられています。
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引用元:https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/uraidol/1759921533











